家族構成 ご夫婦とお子様
施工エリア 愛知県みよし市
建物概要 二階建て
敷地面積 50〜55坪
延床面積 35~40坪
閑静な住宅街に佇む住まい。光の取り方にこだわり、季節によって時間の流れかたも違います。LDKにはご夫婦それぞれがくつろげる場所もありながら、家族の絆も感じられる工夫も随所に散りばめられています。

目次

    家づくりのはじまり

    「職場の先輩との話で、“子供が生まれる前に家を建てた方がいい”とアドバイスいただいたのがきっかけ。大手ハウスメーカーを巡っていましたが、当時安城に住んでいたこともありYouTubeで見たネイエさんが気になり、岡崎モデルハウスへ行きました。」

    そこでご夫婦が体感したのは、これまで見てきたどの家とも違うものでした。

    「玄関の扉を開けた瞬間、今まで見てきた家の雰囲気が違う…とすぐに感じ、良い意味でショックが大きかったです。光の感じ方、素材感、空気感。どれを切り取っても、感動以外の言葉はありませんでした。真夏だったのですが、神聖な空気を感じたというか、空気全体も清らかで驚きました。」とご主人。

    岡崎市のモデルハウスに一目惚れし、住まいの見学会に何度も足を運んだそう。他のお施主さまの暮らしを実際に見ることで、さらに暮らしのイメージがどんどんと湧いてきたと言います。(現在、岡崎モデルハウスの運営は移転により終了しています)

    「実際住まわれている方の家だと、モデルハウスと違い理想と現実があるのではないかと思っていました。しかし、どの家も綺麗で、住まわれている方の暮らしぶりも参考になり、モデルハウスのイメージとのギャップがほぼ無いというのが1番大きく感動したのを覚えています。」

    ネイエで家を建てることを決め、土地探しも並行。駅からも程近く、自然もある静かな住宅街に住まいを決めました。

    季節や時間の移ろいで光の感じ方も変化する

    家づくりで大切にしていたことは、光の陰影と質感にこだわった空間づくり。

    家づくりの当初からご夫婦は「塗り壁」を希望していました。玄関から二階の主寝室までを、光の当たり方によって表情が変わるような質感のある塗り壁で統一したことで、家全体が温かみのある雰囲気を演出することができました。

    それと共に、季節や時間の移ろい、光の取り方にもこだわりました。

    ご主人は言います。「僕は明るい光は好きですが、妻は明るい日差しを取り込むよりは、少し光を落とした落ち着いた空間を好んでいました。それぞれの好みは逆ですが、設計士さんに想いを伝え、光をコントロールする工夫や間取りを提案していただきました。」

    そこで、LDKの東・南・西それぞれ窓を設置しながらも、光の調整ができるよう、障子と簾戸(すど ) を設けたことで、それぞれの要望を実現することができました。

    簾戸は天然のよしずを使用。障子だけでは明るくなりすぎる室内に簾戸を設けたことで、優しい光へと生まれ変わりました。光の入り方を自分たちでコントロールすることができるのも魅力です。

    簾戸からあふれる光、その光が塗り壁や無垢床に映り込む情景―。時間や季節の経過と共に、室内でも光の移ろいを存分に愉しむことができます。

    「以前は社宅に住んでいたので、一方向の窓しかなく光を感じることが少なかったと思います。ここでは、東、南、西と窓があることで時間や季節が変わることで光の感じ方が変わるのが、暮らす上での愉しみのひとつです。」

    ご主人の好きな光は冬の光。冬の光は低いのが特徴。部屋の中に柔らかな光が入り込みポカポカとした雰囲気に心癒されるそうです。

    奥さまは春や秋の朝の光が好き。朝起きてLDKの扉を開けた瞬間に、南の庭が映り込んだ光がLDK全体に柔らかく包み込み、爽やかな雰囲気を醸し出す雰囲気に心癒されるそうです。

    夕方や夜になると、室内の照明が塗り壁に反射し、壁の色味も少し黄色がかった色合いに変化するのを見るのも愛しいそうです。

    小さなヌックや書斎を設けてお気に入りの時間を

    リビングで印象的なのが小さなヌック。
    ここでは、読書やお子様と絵本を愉しんだり、時にはお昼寝など、いろんな使い方ができます。

    キッチンの向かいにある小さなデスク。ご主人がここで日記を書いたり、パソコンをしたり。小さな小窓には障子を設けたことで机全体が柔らかな光に包まれています。

    音楽好きなご夫妻。大学生時代にはバンドを組んでいたそう。普段、何気ない時もリビングでギターを弾いたり、歌を歌ったりと音を愉しんでいます。

    ご主人の書斎にはお気に入りのギターを壁掛けしています。仕事をしたり、趣味を愉しんだりと、ちょうどいい空間に。

    奥さまが好きな場所は、ダイニングテーブルから見たお庭。座った先には四季折々の植物を眺められます。春になると花が咲いたり、蝶々が飛んできたりと、朝食を食べながら自然を体感することができ、季節をここで感じることができます。

    「この家に住むまで、植物に関心が特になかったのですが、住み始めてからは、植物のことを勉強するようになり、今では大好きになりました。年に何本も植えていて、時にはメンテナンスをします。休日、子どもがお昼寝したら草むしりをしたりと、植物との暮らしにワクワクします。」とご主人が話してくれました。お子さまが庭のブルーベリーを摘んで口に運ぶ様子は、何とも言えない微笑ましい光景です。

    お子さまは絵本が大好き。棚には、たくさんの絵本があり、2週間に1回はお子さまと図書館に行くほど。「私も幼少期から絵本が大好きで。子どもと一緒に絵本を読む時間が楽しいです。ヌックで絵本を読んだり、本棚の近くで読んだり、寝る前に読んだりと、子どもとの時間を愉しんでいます。キッチンは回遊性もあるので、子どもが楽しそうに走り回る姿もいいなと。追いかけっこして愉しんでいます」と奥さまが笑顔で話してくれました。

    家具は飛騨家具を中心に揃えています。「家族で家具巡りをした時に、岐阜・飛騨へ行くことがありました。そこで出会ったのが、ダイニングテーブルやテレビボードの家具たち。木目や質感も重厚感があり、美しさも感じました。ネイエの家は日本家具とも相性良いです。」

    コンセプトを大事にした家づくり

    「僕たちの家づくりのコンセプトは“日本の美意識”です。日本の美意識を軸に考えていたため、空間全体が統一感あるものになったのではないかと思っています。夫婦で“こうしたい”という想いがあってもついずれてしまいます。時には軸に戻ることもしながら、何度も設計士さん交えて軸をすり合わせました。」

    実際に暮らしてみて3年ほど。日々豊かな暮らしを送っているご家族。

    「海外に1年住んでいたこともあり、日本ならではの美しさをより感じることができました。季節によって光の届き方が違うので軒を深くしたり、簾戸や障子を取り入れたりと、日本だからこその気候や光の生かし方など、和の家ってやっぱりいいなと思いますし、日々豊かな時間を過ごすことができます。」

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