大屋根が繋ぐのびやかな暮らし
家族構成 | ご夫婦 |
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施工エリア | 岐阜県岐阜市 |
建物概要 | 平屋 |
敷地面積 | 55坪〜 |
延床面積 | 〜30坪 |
目次
旗竿地に建つ開放感ある平屋
「すぐに住まいが欲しいということではなかったのですが、将来的に家を建てるだろうとは思っていました。そこで、家づくりの勉強を兼ねて早めにハウスメーカーなどを巡っていたところ、インスタグラムでネイエを知り、熱田区のモデルハウスを見学しました。ネイエのモデルハウスは、これまでに見たモデルハウスとは異なり、とても居心地が良く、自分たちの暮らしに合っていると感じたのを覚えています。」とご主人。
土地探しからスタートしたおふたりですが、もともと関西出身だったため、住まう場所から検討をしていたそう。そして巡り会ったのが岐阜市の住宅街の一角にあったこちらの土地でした。
「この土地は旗竿地でしたが96坪と広さもありました。できれば平屋がいいなと思っていた中で、この土地が見つかり、設計士さんと“この土地ならこんな平屋が建てられる”とアドバイスいただき、良さそうだねと。」
住宅密集地かつ旗竿地という特殊な土地でありながらも窮屈さを感じないのは、伸びやかな間取りと広さのある四季折々の植栽を用いたお庭、そして光の取り方。
一つの大きな屋根の中で、のびのびと豊かに暮らせるような贅沢なつくりと、生活動線も考慮したプラン。設計士と何度も話し合いを重ねて完成した住まいです。
色々な居場所がある居間
当初から和の趣きある家を希望していたご夫婦。家の中には「障子」を使いたいという要望もありました。
LDKや和室など、あえて部屋の設定はせずに「大きな居間」としてさまざまな場所に居場所をつくったのが、こちらの家の特徴。
障子を開けると陽の光が降り注ぐカウンター。昼間は電気をつけなくても明るい場所となっており、奥様はここで読書を愉しんでいます。
一段下がった畳コーナーはテレビが収納されています。ここではヨガをしたり、寝転がったり、時には小上がりに腰掛けてテレビを見ることも。一段下がっているからこそ、空間に包まれているような感覚になり居心地も抜群です。
「本棚を作ってくれたのですが、どの本を置くかというのも事前にヒアリングしてくださって、フィットされているのがいいですね」。とご主人。
造り付けソファもご夫婦のお気に入り。当初はソファを入れるかどうか悩んでいたそうです。
「広々としたソファで寛ぎたいと話をしたら、造ってくれました。このサイズ感がとても良く、昼寝をしたり、くつろいだりと、お気に入りの空間です」
リビングと区切ることなく壁を極力使わず、それぞれ居場所がありながらも家族の絆を感じることができる間取りになっています。
檜のお風呂もこの家の魅力です。
「暮らしの見学会(Picture garden house)で、檜のお風呂に一目惚れをしたのを覚えています。私たちは旅行が好きなのですが、旅行を終えた後の日常の落差を、少しでも減らしたいと思っていました。庭を眺められる檜風呂を取り入れたことで、自宅にいても癒され、毎日が特別な日常に変わりました」
新緑が深まる春から夏、そして秋になると紅葉が赤く染まり、冬の季節は雪が庭に積もる。四季を感じながらゆったりとお風呂に入ることができます。
スッキリと、生活感を感じさせない
暮らしの中でわたしたちが大事にしているのは生活感を感じさせないこと。それが現れているのがキッチンです。
「キッチンに憧れのミーレの食洗機を入れたいと思っていました。取り入れるとしたら造作しかないとのことで、ミーレを入れるために造作キッチンをお願いしました」と奥さま。
床材と同じブラックチェリーを使ったキッチンは統一感があり、作業をしやすいアイランドキッチン型が魅力。調理をする際は東側の緑を眺めながら作業することができ、朝日を身体いっぱいに感じることができます。
アイランドキッチンでは、カウンターを広めにとって食事ができるように設計。
「実際にカウンターにしたことで、使いやすくて家事も楽。片付けもスムーズなのがいいですね。ミーレの食洗機もすごく活躍していて助かっています」
キッチン奥には、玄関の土間収納につながるパントリーが。この動線を一番悩んだそうです。
奥さまが言います。「私たちがどんな使い方をするかを考え、使いやすい動線にするためにシミュレーションまで立てました。キッチンまでの動線も、パントリーを取り入れたことで、部屋全体がとてもすっきりし、冷蔵庫やオーブンなどの家電も隠すことができました。外から帰ってきてもすぐにパントリーがあるのでとても使いやすいです。」
土間収納を取り入れたかったのは、ご主人のキャンプ用品の収納のため。キャンプ用品は特にモノも増えるため、気軽に収納できるよう土間を設けました。
キッチン横にあるこちらは洗面室やお風呂につながる扉。一見扉?と思うくらいの、ツガの木材を使った大きな扉がとても印象的です。小さな真鍮の取手がアクセントになっています。
扉を開けると、広々としたファミリークローゼットと洗濯機、お風呂があります。ファミリークローゼットはご夫婦の衣類はもちろん、お客さま用のお布団も収納できる空間に仕上げました。
「お風呂場ともつながっているファミリークローゼットなので、湿気対策も兼ねてエアコンをつけました。これがとても便利で、夏場はここのエアコンをつけるとお風呂上がりとても快適です。つけて良かったと夫婦で話をしています。」
「ファミリークローゼットとお風呂場を行き来しやすいもの便利。洗濯後、乾燥機にかけてそのままファミリークローゼットに収納できるので、動線も楽です。」
「動線」については夫婦でも話し合いを重ねたそう。特にキッチン横にあるパントリーの位置。帰ってきた際に重い荷物を玄関からどうやったら楽に室内に行けるかなどを考慮し、リビング全体をすっきり見せながらも、家事楽の動線を実現することができました。
日々、ていねいに暮らす
この家に住まうようになり、手入れをすることや、ていねいに暮らす事を心がけているそうです。
「以前暮らしていたマンションは庭がなく、植物と過ごすことがありませんでした。今は植物の手入れが趣味の一つ。桜や紅葉など、季節を感じる植栽があり、植物に水やりをするのが癒しです。」とご主人が話してくれました。
桜は山桜をチョイス。「山桜は数年に1度しか花がつかないらしいので、まだ見たことはありませんが、花を見るのが待ち遠しいです。」
洗面室はあえて設けずにカウンター横に設けました。顔を洗った時は水滴を拭いたり、収納タイプの鏡も拭いたりと、その時間も愉しみに変わります。
朝日を感じながらコーヒーを淹れる時間。カウンターに夫婦2人で腰掛け、パンを頬張りながらたわいのない会話をする。昼間はそれぞれの居場所でくつろぐー。
時間や季節の移り変わりを家に居ながらも感じられます。
そして、夕方から夜にかけて、また表情の変わる室内。太陽が沈み、あたり一面暗くなった雰囲気と照明の感じが幻想的で、昼間とはまた違った表情がなんとも愛おしいです。