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家族構成 | ご夫婦 |
---|---|
施工エリア | 愛知県知多郡武豊町 |
建物概要 | 平屋 |
敷地面積 | 55坪〜60坪 |
延床面積 | 〜30坪 |
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「カフェでお茶をするより、ケーキを買って家で食べよう」家づくりをきっかけに、ふたりの気持ちもこのように変わっていきました。何気ない瞬間が思い出となり、重ねていく日常が静かに心を満たしていく。居場所によって見え方が変わる庭を中心とした平屋の住まいです。
目次
心が向いたタイミングを信じて
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家づくりのきっかけは、ふと手にした住宅情報誌のなかで見つけたネイエのページでした。翌日にはネイエ名東店に足を運んでしまうほど、心を揺さぶられたご夫妻。
「当時はまだ家を建てるつもりもなかったのにね」と奥さまが笑い、ご主人も「直感的に好みだったのと、こんな家ならきっと年齢を重ねてもいいと思い続けられるんじゃないかと感じました」と振り返ります。
その日から、毎回の見学会に参加しながら家づくりへの想いをふくらませる日々。半年ほど経ったとある見学会で理想に限りなく近い家と出会い、夢が確信へと変わったそうです。
「担当設計士の方も、いつも寄り添うようにこちらのタイミングを待ってくれました」と奥さまが話してくださいました。
「ネイエのモデルハウスや見学会をたくさん見ているうちに、2人で暮らす家は平屋がいいね、という意見で一致しました」とご主人。家づくりを通して、好みや感性がぴったり合うことを初めて認識されたそうです。
なにも諦めない家づくり
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当時住んでいたマンションのすぐ近くに、ご希望通りの土地を見つけたおふたり。迷っていた矢先に、別のご家族が土地を見に来ているのを見て、慌てて契約に向かったと言います。
「思わず予算をオーバーしてしまったんですが、担当設計士の方が ”大丈夫です” と言ってくれて、すごく安心しました。最初に作っていただいた設計図は感動もので、家に帰ってからも穴が開くほど眺めていました」と、奥さまは振り返ります。
住まいは、中心付近にある玄関を中心に、左側がプライベート、右側がパブリックと分かれています。
道路から見て少し斜めになっている土地の形状を活かして、玄関アプローチから庭が見えるように設計。さらに奥へとつながっていくような広がりが意識されています。
「どうして僕たちの好みがわかるんだろう?と不思議でした。初めてネイエを訪れてから1年の間に、細かな会話などから掴んでくれていたんでしょうね」
いつでも見える安心感
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あえて天井を低くした玄関と土間収納の効果で、リビングに出たときの開放感が際立ちます。リビングのすぐ隣には、同じ広さのお庭。虫が苦手な奥さまのために、本数は抑えつつ、もみじと赤松がお互いを引き立てあう組み合わせに。
「マンションにも専用庭がありましたが、防草シートを敷くのが精一杯で、手入れをしようとも思いませんでした。でも今はこんなに立派なお庭にしていただいたおかげで、主人も庭に出ることが増えました。」と奥さま。
ご主人も「庭木を手入れするのが楽しいです。」と会話が弾みます。
ソファに座ったときに目線が外にいかないように、外からも中が見えないようにと、外壁と窓の位置も考慮。静かに空間を切り取るような木製のサッシもご希望のひとつです。
季節ごとに風合いが変わる庭景色と、時間ごとに光の入り方が変わるリビング。それらの調和をキッチンから眺めることができるよう、リビングとダイニングの間には大きなガラス扉が設けてあります。造作の建具は、繊細な設計にも対応できる点が魅力です。
「壁に向かって料理するのは寂しいので、キッチンからテレビや庭風景が眺められるようにと考えていただきました。扉を閉めておけば、雰囲気はそのままに調理中の匂いがリビングにいかないなど良いことづくめなんです」と奥さま。
向き合う時間もひとりの時間も
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キッチンは、おふたりのご要望でダイニングテーブルは置かずカウンター式に。
ご主人は「小料理屋のような雰囲気を実現してもらいました。ここでふたりで晩酌をする時間が格別です」と話します。
キッチンの壁側には、スライド式ドアの造作家具を設置。おふたりの好きな日本酒や愛用している調理家電がきれいに収まり、スッと取り出しやすいよう無駄のないサイズに設計されています。
「前よりも料理するのが好きになりました。近くの南蔵さんに醤油やお味噌を買いに行って料理の仕上げや風味づけに使い分けたり、料理に合う食器を見るのも楽しみになりました」と奥さま。日々の家事が充実した時間へと変わったそうです。
カウンターの後ろは4畳の和室。あえて壁で仕切ることで別空間をつくり出し、入り口を一歩奥へと下げることで侘び寂びを感じさせます「ちょっと寝転んだりパソコンに向かったりするのにちょうど良いスペースなんです」とご主人。
洗面やトイレなどの水回りスペースは、北側にも関わらず自然光で照らされ日中は電気がいらないほど。寝室は、生活音が響かないように収納の位置を工夫するなど、休息のために考え尽くされているそうです。
何気ない毎日に色が灯る
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「この家に住んでから毎日が変わりました。これまでは家が楽しいなんて思えず、思い出をつくることもありませんでした。でも、今は全然違う。あれもやりたいこれもやりたいと家の中でやりたいことが増えていくんです」とご主人。家づくりを機に、自邸の模型づくりが趣味となり、インスタグラムでも日々の暮らしを綴っているそうです。
また、掃除のしやすさ、居場所で見え方が変わる庭、線が揃えられた空間、ベッド横の小物置きなど、住んでからわかった居心地の良さも「隅々まで意図が届いた設計なんです」とおふたり。
奥さまは「一番のお気に入りの場所は、、全部です。嫌なところはひとつもない」とした上で「設計士さんとの次の打ち合わせを指折り数えて待ちました。楽しくて仕方なかったです」と教えてくださいました。
家を慈しみ育てることで、人と住まいはきっと相思相愛になれる。満ち足りた暮らしに定義はないけれど、ここには小さな幸せが随所に、日々少しずつ重なっています。
最後に、今回の撮影にご協力いただきました南蔵商店さまに心より感謝申し上げます。温かいご対応、誠にありがとうございました。
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