| 家族構成 | ご夫婦、お子さま2人 |
|---|---|
| 施工エリア | 富山県高岡市 |
| 建物概要 | 二階建て |
| 敷地面積 | 55坪~ |
| 延床面積 | 40〜45坪 |
目次
家づくりは、ずっと前から始まっていた
10年以上前、たまたま訪れたモデルハウスでネイエのパンフレットを手にしていたご主人。そして、普段から何気なく見ていたSNSで、ネイエの施工事例をブックマークしていた奥さま。

「いざ家づくりを始めようというときに、なんでそのパンフレット持ってるの?と驚きました」と奥さまは笑います。あまりにも偶然な出来事をきっかけに、旅行のついでに富山市のモデルハウスに訪れたおふたり。とても良い印象を持っていただき、家づくりがスタートしました。

当時、それぞれが通勤に1時間かかるメゾネットタイプのアパートで暮らし、奥さまのお腹の中には第一子が。土地探しに苦戦しながらも、スーパーや学校への利便性の良い土地が見つかりました。

ご主人は「準防火地域という制限があるなかで、ネイエさんがすべての要望を叶えてくださいました」と振り返ります。
すべての部屋、どこにいても快適
「アパートで暮らしているとき、部屋を移動するたびに寒さや暑さを感じて、結局使わない部屋があることが気になっていました」とご主人。使えない部屋は無い部屋と同じという思いから、全館空調システムをご希望されました。


「おかげで全ての部屋を存分に活用できていますし、広い吹き抜けでも一年じゅう過ごしやすいんです」と、空間の有効活用と快適さが実現しています。


また、玄関とLDKをつなぐ大きなスライド扉は、地元の建具屋による繊細なオーク格子が目を惹きます。この扉にガラスが張られていないのも、全館空調のなせる技。

「快適さを追い求めることで、空間の美しさが手に入りました」と良いことづくめ。基幹システムは廊下の壁の中、とてもコンパクトに収納されていました。
家族の未来のために今できることを
大きなファミリークローゼットは1階の玄関横。その他の収納もすべて1階に集約され、洗濯物を仕舞うときも、出かける準備をするときもスムーズな動線が確保されています。


これらは、医療関係の仕事をされているご主人の「怪我や病気といった将来的なリスクも考慮して、1階だけで生活できるように」という想いが反映されたもの。1日の流れだけでなく数十年先の暮らしまで見据えられています。


和室は、来客が泊まった際にLDKを通らずトイレに行けるようにと独立した設計に。地窓からの光が足元を照らし、自然と座ってくつろぎたくなるそうです。

LDKは南側に大きな窓がふたつ。あえて高さを変えることで、同じ庭でも見える風景が違って見えるのが不思議です。温かみのある木製サッシも、こだわりのひとつ。

奥さまが「夫とは家づくりに対する勉強量が違うので、ほぼお任せしていました」と信頼を寄せるように、間取り効率から動線、設備の選択まで妥協のない姿勢がうかがえました。
「魅せる」と「隠れる」の絶妙バランス
住まいのあちこちには「以前は置く場所がなくて困っていたんです」というご主人コレクションの名作家具の数々が。照明はGeorge Nelson(ジョージ・ネルソン)のバブルランプ。椅子はMASTERWAL(マスターウォール)のUC3、飛騨産業やCondeHouse(カンディハウス)のSplinterなど、今はそれぞれの場所でとっておきの存在感を放っています。

絵画を飾るためのピクチャーレール。玄関には奥さまが買い集めたお気に入りの絵画を飾り、気分によって絵を変えて楽しまれています。

ダイニングのピクチャーレールにはサブスクの作品が飾られ、気に入ったものは購入することもあるそう。

そして、お互いの意見を交わすなかで共通の希望だったのが「自分だけの空間がほしい」ということ。ご主人は楽器やプログラミング、奥さまはガーデニングや絵画と、全く違う趣味をお持ちです。

そこで、2階の造作ライブラリーの裏側に趣味部屋を2つ設置。


入り口は左右それぞれ、好きなものだけを詰め込める秘密の隠れ家です。

もうひとつのこだわりがお風呂。リクシルの最上位モデルから標準仕様の鏡と棚を無くす代わりに調光機能や大開口窓を取り入れることで、毎日の入浴が贅沢なリセットタイムに。「ついつい長湯してしまう日もあるほど気に入っています」とご主人。
想像していた暮らしをそのままに
インドア派だというおふたりは「家から出たくなくなる家」がご希望でした。

実際に「いまは基本的にリビングもしくはダイニングにいて、和室でごろんと寝たり、朝晩涼しいときは庭に出て過ごしています」という日々で「これまで以上に、家から出なくなりました」と笑い合います。


奥さまの身長に合わせたキッチンや、座って支度ができるメイク台とコードを隠す引き出し、眠ることに集中できる寝室など「なんとなく好き」ではなく、ロジカルに考え尽くされたアイディアが詰め込まれた住まい。

奥さまが「ネイエさんなら、機能もデザインも両立してくれると思っていました。やりたかったことはすべて叶いました」と話すと、ご主人も「諦めたことは思いつかない」とした上で「ほかっておいても良い家になるのはわかっていましたが、そこにプラスしてそれぞれの生活があります。僕たちの難しい要望にも応えてくれたし、できないところやしないほうがいいことも理由も含めてしっかりと説明してくれたので納得できました」と、まっすぐに伝えてくださいました。

そしてすみずみを見渡しながら「もし、今からもう一度建てるとしても、きっと全く同じ家をお願いするだろうなぁ」とひと言。家づくりのために重ねた時間、姿勢、会話すべてが息づく住まいは、これから続く家族の時間をより豊かに彩ってくれそうです。

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