| 家族構成 | ご夫婦・お子さま4人 |
|---|---|
| 施工エリア | 岐阜県高山市 |
| 建物概要 | 二階建て |
| 敷地面積 | 55坪~ |
| 延床面積 | 35〜40坪 |
清々しい新緑の季節はテラスに出て、雪深い冬は薪ストーブのそばで。この雄大な風景に見守られながら、家族それぞれの時間が流れていきます。完成から3年が経ち、季節の移ろいとともに、この家での暮らしがより深まっています。
家のどこにいても存在が近く感じられる。そんな住まいのご紹介です。
目次
ものづくりといえづくり
飛騨の匠。その名は「万葉集」や「今物語集」にも刻まれています。長い年月をかけて培われた木工技術が息づくこの地は、ネイエが生まれた場所でもあります。そんな飛騨高山で、ご主人は家具職人として働いています。

「いくつかの住宅会社でプランニングを進めましたが、これだ!と思えるものに出会えなくて…。そんなとき、妻と『ネイエにも行ってみない?』と話し、モデルハウスを訪ねてみました。」

ご夫婦とお子さま4人で訪れたモデルハウスでは、家族全員がその良さに共感し、自然と魅力を実感することができました。

「私自身、ものづくりへのこだわりを大切にしているので、ネイエの家づくりに対する姿勢に共感しました。家族の価値観とも自然と重なったんです。」と、職人ならではの視点で共感していただきました。

ひとつひとつを丁寧に。そんな思いから、ご家族の家づくりが始まりました。
子どもたちの成長に合わせた住まい
当時、ご家族6人で暮らしていたのは市内の賃貸住宅。一番上のお子さまは、そろそろ自分の部屋がほしい年頃でした。そこで ”子どもたちがのびのびと成長できる家” がご家族の大きなテーマとなりました。


土地は「市街地から離れても構わない」という奥さまの意見や、ご主人の職場へのアクセスの良さ、何よりもお子さまたちの学区が変わらないことをポイントに、東側に雄大な山々を望める、静かな土地に決まりました。


「服やおもちゃ、寝具といった家の中の収納はもちろん、スキー用品や自転車、キャンプ道具などを保管するガレージもほしいと伝えました」とご主人。「今は自転車が7台もあるんですよ」と奥さまは笑います。

家の前には、住まいと一体となるように設計された、大きなガレージ。

自宅へと続くアプローチにもスムーズな動線が意識されています。
要となるのは、恵まれた風景の活かし方
住まいへの要望として大きかったポイントは、自然と家族が集まるリビングダイニングから2階へとつながる階段、そして乗鞍を見渡せる眺望を楽しみたいというもの。

しかし他社のプランは、どれもリビングに大きな窓をたくさん設け、”景色を目一杯見る”ものばかり。そんな中、ネイエの提案だけは違ったものでした。

景色が開けているはずの東側は、半分以上が壁。窓は吹き抜けの天井まで縦に広がり、途中で壁が一旦切れています。さらに、窓の外にはテラスがあり、その先にはまた壁のある提案でした。

「ただ開くのではなく、局所的に魅せる。この提案がなんだかすごくいい気がしたんです」とおふたり。

リビングの椅子に座れば、横に広がる山々を。キッチンに立てば、遠くまで続く風景を。テラスに出れば、どこまでも広がる空を。どの場所からも、一番の景色が見えるように。それでいて、外からの視線はそっと遮られるように。テラスの外壁の高さまで、細かく調整されています。
使いやすさから嬉しさが溢れてくる

玄関を入ると、目の前には横3.5メートルほどの大きな収納スペース。規則正しく並ぶ取手が、廊下のデザインの一部のように見えています。

玄関横の扉をスライドすると土間収納。そこから冷蔵庫のあるパントリー、キッチンへとつながっています。「買い物の荷物が多いときや、土がついたままの野菜があるときに、土間があるととても便利なんです」と奥さま。

パントリーには、長年続けているという手作りの味噌や梅漬けも並んでいます。


「昔ながらの保存食とか自然食とか、人の手で作った心のこもった味を引き継いでいきたいんです」と、添加物の少ない食事を心掛けていらっしゃいます。


「家を建ててから、子どもたちと一緒にキッチンにいる時間も増えた気がします」

季節ごとの和菓子や焼き菓子を作る時間も、家族の大切なひとときです。


「気に入ったものだけを飾り、上手に目隠しをしながら、すっきりと収納する。そんなキッチンは気持ちがよくて、なんだか嬉しいんです」と奥さまは微笑みます。

薪ストーブのある暮らし
家の中心に鎮座するのは薪ストーブ。

天井まで伸びる煙突のおかげで、冬は2階の吹き抜けで洗濯物もよく乾きます。

寒さ厳しい雪国の冬とご家族を暖かく包み込んでくれています。


みんな、自然とストーブのあるリビングに集まり、それぞれの時間を過ごします。勉強したり、遊んだり、薪をくべたり。火を囲むひとときが、いつの間にか家族の時間になります。


隣の和室ではギターを弾いたり、ごろんと寝転んだり。


念願だった子ども部屋は、2部屋の個室と共有スペース。ひとりの時間も、兄弟で遊ぶ時間も、友人を招く時間も「すべて叶った」とみんな大喜び。


ご主人は、休日にゆったりと家具のメンテナンスをしながら過ごすのが至福の時間です。春や夏にはテラスでバーベキューをする機会も増え、家族それぞれの家時間が充実していると教えてくださいました。



にぎやかで、穏やかで、愛おしい時間。
そんな日々が、この家で今日も続いています。

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